ホーム > 学術的根拠
学術的根拠

Big John Math の学術根拠


Norm Chomsky, Steven Pinker の言語理論がBig John Math の根幹です: 

 Norm Chomsky の説―人類の「脳」に生来備わっていると考えられているLanguage Acquisition Device(言語習得装置)―を第二言語の英語のために人工的に反復練習で作り出すのがBig John Math。 
 残念ながら母国語のように本能的に言語を学習出来る時期は逃している日本の子供(特に大人)がLADを使える可能性はただひとつ。 新たに英語領域(Pinker の説:脳には言語ソフトウェアのような回路が存在する)を「脳」に創り、元々持っていたLADとネットワークを組むこと。 これがBig John Math の効果。


発達心理学の分野からは Piagetの説を応用しています:

 言語能力、知的能力の発達において非常に重要な考え方がreverse operation「双方向からの理論を理解する」。すべての論理的な考え方に当てはまるもので、ステップを踏んで先に進んだ問題は、そこからまた順を追って最初に戻ることが出来るという理解。 「観察」➝「仮説」➝「実験」➝「結論」の過程は、その結論にまたちがう観察が出来れば、いつでも逆に戻し、最初から考えるという将来のCritical Thinkingの大きな基礎となる。

 「言語」をひとつの大きなシステムだと理解出来る能力を作ることが必須。 言語は「音声」「文法」「語彙」などと分類して考えるものではなく、すべてネットワークでつながったひとつの壮大なシステムとあると認識し、そのネットワークを密にする発達を遂げる。

 Scientific Reasoning (物事すべてに科学的、論理的検証を行い理解していく過程)も英語習得、英語の思考方法習得には欠かせない。 短期収納記憶の容量を大幅に高め、多くの説、関係する要因などを同時に多角的に考えられるようにする。 そうすれば、自分なりの仮説から理論を組み立て、学問的なことのみならず、日常生活のすべてに応用していけるようになる。 この能力の源となるのは、ここまで正しく英語言語発達過程をたどることが必須。  

 Scientific Reasoning
能力は一夜にして暗記出来るものでも、教えられて習得出来るものでもない。 言語発達、言語習得過程における多くの経験の上に得られるものである。 (Piaget’s theory)



その他部門別の学術根拠:
(R. Brown & McNeil, 1966. The “tip of the tongue” phenomenon.  Journal of Verbal Learning and Verbal Behaviour. 5, 325-337)             
「認識情報」作業で言語情報を呼び戻すには、その言語にまつわるあらゆる情報のネットワークが働く。 例えば、ある単語ひとつを「認識情報」作業で呼び戻すには、その「音声」「形」「幹になる基本部分」「音節はいくつか」「ストレスはどこか」「最初の文字は」「接頭語、接尾語は」などのネットワークをすべて使用する必要がある。

(McNaughton & Morris, 1987. Hippocampal Synaptic Enhancement and Information Storage within a Distributed Memory System. Trends in Neuroscience. 10, 408-415)
この「認識情報作業」を頻繁に行うことにより、「脳」は英語言語を「長期記憶収納」場所に保管し、いつでも呼び戻せるよう「脳」自体の構造を自然に変化させる。 「脳」のhippocampus(海馬) -記憶の入り口であり、まず短期記憶を残し、それをうまく長期記憶に移していく部分 -が脳細胞間の結合部分を強化しそれによって記憶を強固なものとする。

(Bahrick, 1984. Semantic Memory in Permastore. Journal of Experimental Psychology. General, 113, 1-29)
言語の他の要素とのネットワークなしで、試験用に覚えた英語は「単純事実」呼び戻し作業しか行われないし、しかも一度か2度呼び戻したらそのあとはアクセスすることもない。 そのような事実のみの記憶はすぐに朽ち果てる。

(Dickinson et al., 2003. The Comprehensive Language Approach to early literacy. Journal of Educational Psychology, 95, 465-481)
Phonological Awareness(音声を正確に認識する能力)は、微妙なリズムの変化、韻合わせ、また間違った発音などを正確に判断出来る能力であり、その高い能力はその先の読解力、文章を書く能力.を予見する。

(Gleitman et al., 2005. Hard Words. Language Learning and Development, 1, 23-64)
文法の基本を理解したあとは、その文法を使い次々と新しい単語の意味を類推する。 ひとつひとつの単語の意味を覚えるのではなく、文の構造から語彙の意味を類推する能力が出来る。 

(Tager-Flusberg, 2005. Putting Words Together. The Development of Language, Boston; Allyn and Bacon)
単純な英文(主語+動詞、主語+動詞+目的語など)の構造を完全に把握し使いこなすのが英語話者の3歳程度。 そのあと4~5歳になると、2分を重ねた複雑な文章(I think he will come.など)が使いこなせるようになる。 

 

(Carpendale & Chandler, 1996. On the Distinction between False Belief Understanding and Subscribing to an Interpretive Theory of Mind. Child Development, 67, 1686-1706)
聞いた文章、書かれている文章をそのまま理解するのではなく、その文章で相手が何を伝えようとしているのかを類推する能力をつけ、それによっていよいよ言語能力が高度な発達を遂げる。 この能力をA Theory of Mindという。 またこの発達段階になると、人の行動は「感情」「考え」「信条」、そして「感情」「考え」「信条」によって生まれる「態度」によって決まると理解するようになる。 同時に言語発達に欠くことの出来ない認知能力―False Belief(人の行動は他からの間違った情報により、間違った考えを持つことにより左右され得ること)も身につけるようになる。 

 



その他の参考学術論文:

Child Development, January/February 2000, Volume 71, Number 1, Pages 57Ð65
Evolutionary Developmental Psychology
David C. Geary and David F. Bjorklund

Journal of Social Issues, Vol. 56, No. 1, 2000, pp. 141–159
Toward a Mindful Psychological Science:
Theory and Application. Jack Demick*

Applied Psycholinguistics 30 (2009), 153–185
The development of vocabulary in English as a second language/children and its role in predicting word recognition ability
MAUREEN JEAN and ESTHER GEVA, University of Toronto

Annu. Rev. Psychol. 2003. 54:55–89
LANGUAGE PROCESSING: Functional Organization and Neuroanatomical Basis
Randi C. Martin. Psychology Department, Rice University, Houston, Texas 77251-1892;

1992, Vol. 28, No. 6,1106-1114
Accelerating Language Development Through Picture Book Reading:
A Systematic Extension to Mexican Day Care
Marta C. Valdez-Menchaca
Department of Education
University of California at Santa Barbara
Grover J. Whitehurst
State University of New York at Stony Brook

COGNITIVE PSYCHOLOGY 21, 60%’ (1989)
Critical Period Effects in Second Language Learning:
The Influence of Maturational State on the Acquisition of English as a Second Language
JACQUELINE JOHNSON AND ELISSA L. NEWPORT

Developmental Psychology © 2009 American Psychological Association
2009, Vol. 45, No. 3, 740–763
Parental Involvement in Middle School:
A Meta-Analytic Assessment of the Strategies That Promote Achievement
Nancy E. Hill and Diana F. Tyson
Duke University

Cognition 70 (1999) 273–305
A case study of an English-Japanese bilingual with monolingual dyslexia
Taeko Nakayama Wydella,*, Brian Butterworthb
aDepartment of Human Sciences, Brunel University, Uxbridge, Middlesex UB8 3PH, UK
bUniversity College London, Gower Street, London WC1E 6BT, UK

Journal of Memory and Language
From time to time: Processing time reference violations in Dutch
Olga Dragoy a,b,c, Laurie A. Stowe a,d, Laura S. Bos a,d, Roelien Bastiaanse a,e,

DEVELOPMENTAL NEUROPSYCHOLOGY, 26(2), 571–593
Executive Functions in Children Aged 6 to 13: A Dimensional and Developmental Study
Karin C. Brocki and Gunilla Bohlin
Department of Psychology
Uppsala University

© 2004 The Canadian Modem Uingifge Review/la Revue canadienne des langues vivantes,
61,2 (December/decembre), 251-74
The Particulars on Universals:A Comparison of the Acquisition of Tense-Aspect Morphology among Japanese- and French-Speaking Learners of English
Laura Collins

JOURNAL OF EXPERIMENTAL CHILD PSYCHOLOGY 54, 355-371 (1992)
The Role of Attention in Children’s Time Perception
DAN ZAKAY
Department of Psychology. Tel Aviv University. Ramat-Aviv. Israel



| ホーム |